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いぬいは「乾」で北西のことです。北西方向から藤の花のような白い長い雲(高層雲)が出ると雨になるということです。北西方向に発達した低気圧があることを示しており、天気は下り坂になります。

 

VI. 層積雲(下層の雲・通常500〜2,000mの高度に現れます)写真6参照

 

〇 南西または南東に鳥鳥雲がでると強風。(神奈川・三崎地方)

鳥鳥雲は小さなちぎれ雲のこと。蝶々雲と同義。

 

〇 鳥鳥雲が次々飛べば荒天の兆し。(千葉・太海地方)

 

VII. 層雲(下層の雲・地表付近から2,000mまでの高度に現れます)写真7参照

 

○ 波勝埼にツウジ雲高いほどニヤの風が吹く。(静岡・由比、蒲原地方)

伊豆半島の西端、波勝埼にかかるツウジ雲(低い層雲?)の底辺が水平線から離れて高くなるほど西風(エヤの風)が強くなる一低い層雲が西風で吹き飛ばされるからでしょう。

 

VIII. 乱層雲(下層の雲・通常2,000mまでの高度に生じます)写真8参照

 

〇 観音埼の雲が筋雲(ちぎれ雲)になれば南の風が吹き出す。(東京湾)

 

 

 

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