IV. 高積雲(中層の雲・通常高度2,000〜7,000mに現れます)写真4参照
○ レンズ雲が見えたら風が強くなる。(一般)
レンズ雲は高積雲に属し凸レンズのような形をした白い雲で、上空の風が強いときに現れます。秋から冬あるいは早春に、比較的高い山の上空でしばしば見られます。
〇 二重二重に雲がでて「たこのくそ」といわれる乱れ雲が飛ぶと風の吹く雨となる。(静岡・御前埼地方)
発達した低気圧が近付くときには、雲は上層雲から下層雲へと次々に変化するので、「たこのくそ」のような乱れ雲は動きが急となり、これは時化の前兆だということです。
〇 大瀬埼に蝶々雲が出れば雨。(静岡・静浦地方)
大瀬埼に蝶々が飛んでいるようなちぎれ雲(高層雲・乱層雲・積雲・積乱雲に付随して現れる雲)が出ると天気は下り坂になるということです。
〇 筑波の方から(山から)ちょうちょが飛んでくると、ならい(まかた)が強くなる。(茨城・那珂湊地方)
筑波山の方からちぎれ雲が流れてくると北北西(まかた)の風が強くなるという意味です。
V. 高層雲(中層の雲・通常高度2,000m以上の上空に現れます)写真5参照
〇 いぬい藤がでると雨になる。(静岡・御前埼地方)