日本財団 図書館


〇 朝小日は西風強い兆し。(静岡・浜名湖地方)

小日とは、太陽のどちらかの側にできるボヤケタ太陽のような雲のことで、おそらく日暈(ひがさ、暈とは太陽や月の周囲を取り巻くうすい光りの輪)のことを指していると思われ、朝方に暈を見れば西風が強くなる兆しであるというのです。

 

〇 月傘ナライの日傘雨。(静岡・田子の浦地方)

月暈(月の周囲を取り巻くうすい光りの輪)があるとき、東風で日暈があるときは雨になるということです。

 

〇 春、太陽に輪が付くと天気は下り坂。(静岡・熱海、初島地方)

 

〇 太陽が腰をとると時化になる。(茨城・銚子地方)

腰をとるとは、太陽に日傘(日暈)ができること。

 

〇 こびをとると明日は時化る。(茨城・那珂湊地方)

こびは小日で、太陽の日傘(日暈)のことです。

 

〇 月が赤いと天気が変わる。(一般)

低気圧が近付き、空気中の水蒸気が多くなったために月の色が赤く見えるので、天気は下り坂となります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION