熱圏は中間圏より上の範囲をいい、はっきりした上限はありません。この熱圏にはラジオの電波を反射する電離層がありオーロラも観測されます。

以上のように、私たちの生活に大きな影響を与える天気現象は地表からわずか10キロメートルの高さの範囲で起きている自然現象なのです。

2.　偏西風と天気の移り変わリ

　

中緯度高圧帯(緯度約30度)より高緯度側(緯度約60度)の上層では南北にうねった西風が吹いています。これが偏西風です。ここでは天気の変化が激しく、天気が西から変わるといわれるのは、この偏西風に流されて高気圧・低気圧などの擾乱(じょうらん、上層の気流の乱れ)が東進するためです。

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