3 潮の満ち引きなどの状態を表現する用語の意味は?
答
大潮:潮の干満差の大きい状態で、新月(旧暦1日頃)や満月(旧暦15日頃)の前後数日間をいいます。
小潮:潮の干満差の小さい状態で、上弦(旧暦8日頃)や下弦(旧暦22日頃)の前後数日間をいいます。
中潮:大潮と小潮の間の期間で、旧暦の4〜6日、11〜13日、18〜20日、26〜28日頃をいいます。
長潮:上弦・下弦を1〜2日過ぎた頃、干満差が一段と小さくなり、満潮・干潮の変化がゆるやかでだらだらと長く続くように見える小潮末期のことをいいます。
若潮:小潮末期の「長潮」を境に大潮に向かって、潮の干満差が次第に大きくなってきます。このように潮が再び大きくなる状態を「潮が若返る」ということで、長潮の翌日を「若潮」と呼んでいます。
4 世界で一番潮汐の変化が大きい(小さい)ところは?
答 カナダ東岸のファンデー湾奥で、大潮の時の潮差(満潮と干潮の差)の平均は、13.6メートルにもなります。
地中海や日本海では、数10センチメートルしか変化がありません。ですから、日本海側の海岸は潮干狩りには向いていないということになります。
5 海の深さや山の高さはどこから測る?
答 海上保安庁の潮汐表や釣宿などでもらう潮時表に掲載されている数字は、略最低低潮面(ほぼさいていていちょうめん)からの高さです。略最低低潮面よりも海面が低くなることはまれです。海の深さもこの面を基準にして計ります。
平均水面は潮汐が無いと仮定した時の海面をいいます。山の高さなどは、この面から計ります。平均水面と略最低低潮面との差を平均水面に上方にプラスした面を略最高高潮面といいます。この面と陸地との境を海岸線といいます。
6 海図(かいず)って何?
答 山へ登ったり、ドライブをする時には、地図や道路地図を見ます。何も目印のない広い海や多くの船がいる港の中を、安全に航海するために必ず使う地図、それが海図です。海図には海岸線、水深、等深線、岩礁、底質(ていしつ)、灯台、航路、危険物、陸上の地形、特徴のある建物、コンパス等が記載されています。
7 海図(水路図誌)はどこで入手できる?
答 地図は書店で入手できますが、海図は書店では販売していません。海図は日本水路協会と水路図誌販売所で入手できます。詳細は「海の相談室」に問い合わせて下さい。
8 七つの海とはどこの海?
答 北太平洋、南太平洋、北大西洋、南大西洋、インド洋、北氷洋、南氷洋です。
9 日本の東西南北の端にある島は?
答
最北の島・・・択捉島(択捉島の北端、カモイワッカ鼻は北緯45度33分)
最東の島・・・南鳥島(東経153度59分)
最西の島・・・与那国島(東経122度50分)
最南の島・・・沖ノ鳥島(北緯20度25分)