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?辺ACが切る円周の目盛りを読めば,これが針路です。内側の目盛りを読めば磁針路,外側を読めば真針路になります。

?両地点に当てたディバイダーを真横付近の緯度尺まで持っていき航程を測ります。船位を30分毎に計測したら,前の船位と後の船位にディバイダーを当て緯度尺まで持って行き浬数を測って2倍すると速力が解ります。

?1浬=1マイル=1,852m=緯度1分の長さ。速力は1時間に走る浬数で「ノット」とも言います。緯度1分は1′と記します。

 

6. 縮尺度別に見た緯度尺

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緯度尺は船の速力を知ったり航程を測ったりする為無くてはならないものですが,前にもお話しした通り海図は漸長図であります為何処の緯度を基準にして縮小したかを必ず明記しています。皆さんが船速や航程と測る時も船位の真横付近の緯度尺を使って測るのは海図が漸長図である為です。この緯度尺も縮尺度が異なりますと,同じ1′でも大きくなったり小さくなったりしますし表記の仕方も違ってきますので3例を示して置きます。ディバイダーの当て方を間違えないで下さい。

 

7. コクピットで出来る簡易測位

?重視線の活用

昔から漁師の間で言はれている「山を合わせる」山だてと言う手法で見通し線(トランシット)の事です。海の上から高低のある顕著な2物標が重なって見えたら舵をとって船首をこの重なりに向けます。2物標が,ずれて来たら左右の変位はすぐ判りますからコースを修正して何時も重視線の上にいる様にします。

 

 

 

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