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3. 三角定規の使用法

揺れる船の上では折角コンパス図に合わせた定規が,ずれて狂わない様に滑らかに動かす事が何よりも大切です。三角定規は左図の様に「添え定規」と言われている直角2等辺三角形と細長いA型をしている直角不等辺三角形の2枚で一対になっていて辺ACと辺ロハの長さは同じになっています。海図作業では,この両辺を使用し辺ロハに沿って辺ACを平行移動させる作業がほとんどです。航海用に使われる専用定規(井上式)には両方とも真ん中に穴が明いています。これは両手の中指を穴に入れた上他指も定規表面に添えて,A定規は平均に滑りやすく,添え定規は,しっかりと動かぬ様にする為です。そこで先ず第一に,コンパスで読み取った物標の方位をA定規を使って海図のコンパス図に合わせます。

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?コンパス図は一番外側に真方位(地理学上の北極を0度として右回りに360度まで)その内側に磁針(気)方位(磁北を0度)一番中心に近い内側には点画式の方位が刻んであります。真方位はジヤイロコンバスで物標を測った時に使います。

 

 

 

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