『プレジャーボート船長の航海術』
―チャートワークの要点―
(社)関東小型船安全協会 講師 横山 信夫
海の上で自分が今何処に居るかを知るには色々な方法が有りますが陸地が見えている沿岸を航海する場合は,灯台とか山頂など,顕著な物標の方位をコンパスで測り定規を用いて海図のコンパス図の角度目盛りに合わせ,測定物標に相当する位置まで平行移動して引いた夫々の方位線の交点(方位線2本の場合)を自分の居る位置(船位)として決めることが出来ます。この様な船位決定法を交叉方位法と呼んでいます。プレジャーボートはコクビットも狭く海図作業も,つい疎かになり陸上の車感覚で航走し勝ちとなります。これは非常に危険なことなので,今一度チヤートワークの要点について復習しておきましょう。
1. 海図作業のポイント
?方位線の組み合わせで船位を決める。
?海図上の2点(出発点,到着点)を結んだ線の方位を測る。
?距離(航程)や速力を緯度尺で求める。