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タリフの決定は、基本的にはMOMAFが行うが、将来的にはターミナル運営の本格的民営化の進展に伴い、岸壁使用料、港湾荷役料及び倉庫保管料の決定権は民間に移転されることになろう。

 

2) 主要ターミナルの運営制度

ア シャスンデCT

シャスンデCTの管理運営は、国の100%出資により設立された特別法人「釜山コンテナ埠頭運営公社(BCTOC)」が国からターミナルを借受ける形で行れている。

イ シンサンデCT

シンサンデCTは官民共同出資により設立された運営会社PECTが91年からオペレーションを行っている。この出資割合は25%がKCTA、残り75%が民間港運業者13社である。

ウ Kang Mang CT

98年1月より供用開始を予定している Kang Mang CT は、建設コストの29.4%をMOMAFが、残り70.6%を KCTA が負担し、韓進海運、現代商船、朝陽商船、大韓通運の4社にリースされることが決定している。同CTでは、これら4社が各契約により供用される計4バースを最大25年間専用使用する。尚、契約に際しては近隣の光陽港のフェーズ1においても同4者が各1バースを運営することが条件となっている。*契約では、基本使用料50億ウォンを釜山に、15億ウォンを光陽に投資することがうたわれている。さらに、取扱い実績に基づき、年間20万 TEU を越えるハンドリング(揚げ荷)については、エクストラチャージの支払い義務を負う。

エ Koryo CT

港運会社2社により設立された UamTerminal 会社により運営されるKoryo CTは、KCTAから基礎インフラを借受けるとともに、ガントリークレーンなどの他のインフラを自前で揃えることでオペレーションを行っている。

オ Gadok CT

釜山港では、シャスンデ、シンサンデ及び Kang Mang の 3CT に加え、24バースを持つ大型ターミナル Gadok を2011年にオープンする計画である。同ターミナルの建設、運営については、本格的BTO(Build, Transfer and

 

 

 

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