・ 入札を実施
となっており、マスタープランがない現状では、Unsolicited BOT方式となっている。
なお、9月にリース契約を行ったコンテナ埠頭(TECON)は、以前CODESPが運営していたものであり、250百万米ドル(20年間の総額、毎月定額払い)で、Willson&Sonsという海運会社にリースされた。リースの条件としては、現在のサントス港の利用料金lTEU当り450米ドルを、2年間でlTEU当り150米ドルに下げることである。
3-3 将来のCODESPの業務
リース契約により各埠頭の運営が民間会社で実施されると近い将来、CODESPが担当する業務としては、
・ リース料金の徴収
・ 維持浚渫
・ 開発計画(法線計画)の立案
・ 臨港鉄道の管理
・ 臨港道路の管理
・ 電気、水道、電話、下水道の管理
・ 港湾警察業務
が残ってくると考えられる。
3-4 サントス港における民営化の問題点、留意点
・ 労働組合は連邦政府の努力で弱くなっており、ストは生じなかったが、職を失った労働者が事件を起こしている。また200件以上の労働訴訟が生じている。
・ リースする際には、民間企業が来易いように、道路、鉄道を事前に改良しておく必要がある。
3-5 CODESPについての評価
CODESPは、公社といっても99%は連邦政府が所有する国策会社であり、CODESPが港湾の管理・運営を全て実施していたと言っても過言ではない。実際、CODESPは、機械工場、作業船まで所有し、港湾への引込み電気も整備、管理しているほか、荷役作業員まで抱えている。
そして、CODESPの総裁は連邦政府任命であり、伝統的にPMDP(現在の大統領はPSDP)という政党の人間が選ばれるなど、極めて政治色の強い会社である。