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資プロジェクトを提出させ、連邦の民営化審議会で審査し、実行状況を運輸省が定期的に監査していく。

 

?A 埠頭公社

当初、埠頭公社は、港湾の経営管理、オペレーション(船内荷役を除く、地上の荷役作業全て)、工事実施、航行管理、バース割り当て、警察業務、臨港鉄道、浚渫工事(直営船)、引き船(直営船)、給水・給油(直営船)、倉庫所有運営などほとんどすべてを実施していた。

例えばCODESP(サンパウロ州埠頭公社:サントス港他を管理)では、12,000人の従業員が居たが、現在は4,000人に減少し、荷役作業の50%以上は民間が実施している。

今後埠頭公社の権限は徐々に減少し、賃貸収入の管理と港湾警察業務しか残らないであろう。

 

(4) 港湾審議会制度について(Conselhos de Autoridade Portuarias:CAP'S)

1993年の「港湾近代化法」の大きな柱の上つが「港湾審議会制度」の設立である。

この審議会はそれまで、不透明であったタリフの設定をはじめ、投資開発計画など港湾管理の全てに責任を持つ組織である。

港湾審議は、各港に各々設置された、全く独立した審議会であり、連邦政府運輸省の直接傘下にはない。

港湾審議会のメンバーは次のとおりである。

議  長:連邦政府代表

 

州政府代表

市役所代表

労働者代表

メンバー:企業代表

ユーザー代表

海運会社代表

港湾オペレーター代表

 

そして、決定は多数決により、その投票権は、

官のブロック  1票

港湾業者ブロック1票

労働者ブロック 1票

利用者ブロック 1票

 

 

 

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