主な成分は、鉱物方鉛鉱である。化学式は、硫化鉛。PbS。浮遊ガレナ精鉱は、浮遊選鉱によって精製される。沈殿ガレナ精鉱は、大鉱物粒子の重量測定分離によって精製される。沈殿ガレナ精鉱及び浮遊ガレナ精鉱の鉛成分は、それぞれ約80%及び74%である。沈殿タイプ精鉱の水分は、1〜2%であり、浮遊ガレナ精鉱の水分は1993年から約5%である。
2 2種類のタイプの鉛精鉱において、粒径分布に違いがある。浮遊ガレナ精鉱において、粒径0.3mm未満のものは、本来10%以上であり、合計約58〜63%である。粒径1mmを超えるものは、約10〜20%である。沈殿ガレナ精鉱の粒径0.3mm未満の総計は、4〜37%に減少し、粒径1mmを超えるものは、
しばしば67%を超える。これは、粗製粒状ガレナ精鉱がかなりの量の粒径0.3mm未満の精鉱を含むために液状化する理由である。
3 「Ore Mining」及び「Smelting Works」の沈殿ガレナ精鉱粒径0.52mmアンダーのものが10%に達している。次の結論が得られる。
.1この精鉱は、フローテーブル法によるFMPを決定できない。粒径0.2mmアンダーのものが10%以上必要なため。
.2この精鉱は、おそらく液状化しない。粒径0.3mmアンダーのものが10%を超える必要がある。この値は6%であるため。
4 この基準は、Warren Spring Laboratoryから公表されている。粒径1mmを超えるものは、67%である。
D10は、0.5mmを超えている。日本提案(DSC 2/12/1)によれば、この物質は液状化しない。
5 粗製粒状沈殿精鉱の粒径が1mmより大きいものの含有量が、10〜60%を超えるているものについては、FMPがフローテーブル法では、決定できないことが分かっている。ポーランド産浮遊精鉱及び沈殿精鉱の粒径分布を図1〜4に示す。これらのサンプルは、「Chair of Chemistry of the Maritime Academy」で調査された。
6 1990年より日本提案の貫入法が導入された。この方法は、微細粒状ガレナ浮遊精鉱に関するFMP決定に成功したが、粗製粒状ガレナ精鉱には、うまくいかなったように思われる。結果を表‐1に示す。
7 このタイプの精鉱について、測定条件を変えて、即ち、ビット圧を15kPaに増加させた場合、成功裡に試験でき限界及び許容水分値が判断できる。試験結果を表‐2及び3に示す。ビット圧15kPaを使用した場合、成功し、ビット圧20kPaを使用した場合、浮遊ガレナサンプルと同じように沈殿ガレナサンプルのFMPをわずかに減少させている。
結論:
8 結論はつぎのとおり。
.1 粗製粒状ガレナ精鉱におけるFMPの決定に関する試験を小委員会に報告する。 .2 BCコード付録Dの日本提案貫入法に関する記載を「貫入ビット圧は、例えば、粗製粒状精鉱サンプルの場合、15kPaの値に増加することができる。」に改正する。 .3 日本提案(DSC 2/12/1)に従って、この物質の液状化可能性を決定し、その結果を他の文書で発表するであろう。
9 小委員会は、上記情報を銘記し、適切な措置を取るよう要請される。。
DSC 3/11/3(カナダ)ピートモス、BC 038
主要点:BCコード付録A及びBのピートモスに関し、現行の記載内容があまりにも限定的すぎるため、改正する提案。
1 BC 34/3/3として、ピートモスのばら積み輸送に関する文書が回章され、ピートモスの輸送経験に基づくコメントをするよう要請された。当時ピートモスが最大74%の水分値で輸送されているという一般的な勧告があった。また、ピートモスの船積みが予想される場合、荷送人が行政機関に連絡をとり、採用される手続きに関するガイタンスを要求するよう強く勧告された。従って、ピートモスのBCコードヘの適切な登録がDSC 1/7/4の提案によりDSC l審議用に提出された。この提案により、本件に 関する情報交換に基づきBCコードへピートモスを新規登録することが完了される予定であった。
2 DSC 1において、BCコードの文書が最終的に「重量水分値が65%を超えるばら積みピートモスは、特別設備を有する貨物船又は専用船のみで輸送される。」と結論された。その後、当時専断的で保守的に選ばれた65%という値がピートモスすべての船積みに関して低くかつ非現実的であったことが判明した。
3 ピートモスは、腐食化作用に関するフォンポストスケールに従って分類することができる。このスケールは国際的、かつ、一般的にに受け入れられている。土壌(ピート)の腐敗の度合いを決定することに用いられている。一付録参照:ピートの特性、ピートモスの乾燥は、水分吸収の問題を生ずる。
ピートモスが70%より乾燥した場合、大部分の保水性及び経済的価値を失う水分の喪失は、モス構造を崩壊させる原因をなり得る。
4 ピートモスは、腐敗の度合いによっていろんな性質を有する。ピートモスのタイプは、ばら積み輸送における復原位を決定する重要な要素である。一般的に、腐敗の進んだピートモスほど流動状態にな