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ナ用の特別な吊り上げアイ、即ちシャックルで固定されたスリング用に適したアイを設備すること。

9 洋上における操作を容易にするために、オフショアーコンテナは永続的な固着スリングで吊り下げられること。

10 オフショアーコンテナは、いつでもサプライベッセルに固縛されるわけではないので、満載時に、あらゆる方向の傾斜に対して、耐えるように設計されること。貨物は、その重心の位置が中心よりコンテナ高さの1/2内になるよう荷重を均等に分散すること。

11 他のコンテナ又は構造物に当るオフショアーコンテナの突き出た部分がないようにすること。ドアー及びハッチは、輸送中及び釣り上げ中に開かないよう固縛すること。ちょうつがい及び錠前は衝撃荷重から保護されていること。

12 強度計算には、固定スリング及び他の手段による吊り上げ操作を含むこと。コンテナ側壁及び底部の衝撃荷重も、これらの計算を考慮すること。しかしながら、パラグラフ13で説明されている試験の組合せによる静的荷重と考慮した計算をすれば通常強度的に十分であると考えられる。

試験:

13 少なくとも、オフショアーコンテナのプロトタイプについては、次の試験に従うこと。

.1 4‐ポイント吊り上げ試験

内部荷重:コンテナの質量を含む試験荷重が2.5Rである均等に分散された荷重。Rは、貨物荷重を加えたコンテナの最大許容重量。コンテナは、4隅のアイに固定されたスリング用の一本の支柱で吊り上げられること。

.2 2‐ポイント吊り上げ試験

内部荷重:コンテナの質量を含む試験荷重が1.5Rである均等に分散された荷重。コンテナは、対角線上のアイに固定されたスリング用の二本の支柱で吊り上げられること。

.3 垂直衝撃試験

内部荷重:コンテナの質量を含む試験荷重がRである均等に分散された荷重。コンテナの下部1隅を強固な床の上少なくとも50mmを持ち上げ、内部衝撃に関し少なくとも1m/sのスピードになるよう急激に落とす。

.4 他の試験

関連基準又はCSCに規定されている他の試験は、承認監督官庁により要求され得る。

14 試験されるオフショアーコンテナは、設計承認のための試験により永続的な損傷又は変形を被ってはならない。

15 同じタイプのオフショアーコンテナが承認設計されたコンテナと同一であることを確認するための承認監督官庁は必要と考えられるユニットを試験すること。

16 このガイドラインに従って設計、製造、試験及び承認されたオフショアーコンテナは、付録に従って承認板に「オフショアーコンテナ」を明確に表示すること。付録に示された詳細は、最小の要件を表わしている。

検査

17 オフショアーコンテナは、該当する場合は、承認監督官庁により、少なくとも年次検査を受けること。オフショアーコンテナの検査板には通常最終検査日を示すことを銘記すべきである。初回定期検査が有効である日、及び定期試験計画(PES)により取り扱われる場合には次回検査日を表示しているCSCに関するコンテナ安全承認板と異なる。

18 オフシヨアーコンテナに関する次の基準及び規則が、作成されており、又は、作成中であり、該当する場合は考慮すること。

- BS 7072 ”British Standard Code of Practice for lnspection and Repair of Offshore Containers”

- Det Norske Veritas Classification:  “Certiflcation Note 2.7‐1,Offshore Freight Containers-Design and Certification”;

- European draft standard prEN 12079 : “Offshore Containers-Design,construction,testing,inspection and marking”,

MSC/Circ.613を引用しているノルウェー基準案NVS F 2113は欧州の基準策定に鑑み取下げられた。

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