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議題9 オフショアーコンテナを含むMSC/Circ.613の改正

DSC 3/9(ICHCA) オフショアーコンテナの定期的試験及びMSC/Circ.613の改正 主要点:付録として添付されたMSCサーキュラー613の改正版の発行を提案する。

l DSC 2/16パラグラフ3.3.2(3)はオフショアータンクコンテナに関する適用の範囲を明確にするためMSC/Circ.613のタイトルが改正されるべきであると述べている。しかしながら、E&Tグループによる引き続く検討により、サーキュラーがポータブルタンクをすでに適用しており、タイトルの提案された変更が適切でないということを決定した。

2 MSC/Circ.613の全文書がIMDGコード第13節に対して付録を構成している。総則12.1.3.1,13.1.1.1,13.101.1及び13.201.1は、CSC改定整合された解釈及び実施のパラグラフ3.3に正しく反映しているが、MSC/Circ.613のパラグラフ2において、条約が洋上において取り扱われるコンテナを適用しないことを述べている。実際、パラグラフ3.3は「CSCは洋上において取り扱われるオフショアーコンテナに適用しないことが合意されている。」と述べている。この間違いは(さらに混乱を招くサーキュラーのタイトルで繰り返されている。「オフショアーコンテナ」とはCSC、整合された解釈又はIMDGコードにおいて定義されていないが、MSC/Circ.613において定義されている。

3 CSC適用及び定期検査に従うコンテナ安全承認板は条約の付録Iの2.2規則によりコンテナ検査前日を表示するよう要求されている。オフショアーコンテナ用に公表されている基準は、しかしながら、最終試験日が表示されることを要求している。2つのシステムにおいて生ずる可能性のある混乱を鑑み、ICHCAは改正MSCサーキュラーにおける本件に特に注目するべきであると信じる。

4 MSCサーキュラーがパラグラフ2及び3をカバーするため改正され、それを更新する機会であり、改定サーキュラーがCSCの改正版に含まれるよう提案する。

5 MSCがMsc/Circ.613の付録改正版の発行を承認するよう要請する。

6 小委員会は、パラグラフ5の改定サーキュラーに関する提案を検討し、適切な決定をするよう要請されている。。

付録 : 洋上において取り扱われるオフショアーコンテナの承認に関するガイドライン

1 MSCは、62回会合において、CSC条約1972年の整合された解釈及び実施についての改正を承認した。

2 パラグラフ3.3は、CSCは洋上において取り扱われるオフショアーコンテナについては適用しないと述べられている。

3 CSCは、次のようにオフショアーコンテナに適用することは、適切でない。

.1 CSC付録2において述べられている試験は、一般的な海上輸送、港湾荷役時、内陸輸送において遭遇するコンテナへの外力をカバーするよう設計されている。しかしながら、オフショアーコンテナは、洋上設備において使用され、基本的に補給船の目的で建造された甲板上に積載され、設備のクレーンにより洋上設備へ荷揚げされまたは荷下ろしされる。かかる操作は、しばしば悪い天候及び海面状態において行われる。

.2 一般のコンテナ荷役において使用しているスプレッダーは使用できない。

.3 使用されるオフショアーコンテナのタイプは、しばしば特別な貨物用に製造されている。それらは、閉囲式及びオープン式ドライコンテナ、ドライバルクコンテナ及びポータブルコンテナを含んでいる。オフショアーコンテナは、サイズ、総質量に関する基準がない。これらの多くは、CSCにおけるコンテナの最小の定義である7?より小さい。

4 IMDGコード総員可第12節及び第13節は、オフショアー用コンテナ及びポータブルタンクの特別な性質を認識している。これらの節は、オフショアー用コンテナ及びポータブルタンクの設計及び試験方法が悪い天候及び海面状態で洋上において操作される時に動的吊り上げ力及び衝撃力を考慮すること、当該コンテナ及びタンクの要件が承認監督官庁により決定されるべきことを記述している。

5 この回章文書の目的のために、「オフショアーコンテナ」とは、沖合フローティング又は固定施設及び船舶間で貨物又は装置の輸送に関し反復使用されるよう特別に設計されたポータブル貨物輸送ユニットを意味するべきである。かかるユニットはIMDGコード総則第12節及び第13節に定義されているように危険物を収納しているコンテナ及びタンクを含むべきである。パラグラフ7から18に記載されているガイドラインは、オフショアーコンテナの要作の決定に際し、承認監督官庁を援助することを意図している。このガイドラインの目的のために、承認監督官庁は、政府により正式に権限を与えられた機関を含む。

承認:

7 承認監督官庁は、コンテナが洋上において取り扱われる時に生ずる動的吊り上げ力及び衝撃力を考慮に入れ、計算及び試験に基づくオフショアーコンテナを許可するべきである。

設計:

8 通常のコンテナ(ISO)に使用されるコーナーフィッティングの代替又は加えてオフショアーコンテ

 

 

 

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