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? 経緯

日本は前回会合にBCコード付録Aの改正を提案した(DSC 2/12/2)。この提案は各国から評価され、詳細はE&Tグループで検討されることとなり、E&Tグループにおける検討の結果、BCコード付録Aの改正案がDSC 3/3 ANNEX 9に示された。

E&Tグループにおいては、?貨物の名称や性状に関する専門家がいなかったので各貨物の名称や性状を充分に審議できなかったこと、?液状化物質に関する詳細な情報が求められること、?付録Bの物質も付録Cの物質も液状化ではない物理的危険性を有するため、BCコード全体を見直す必要があること、の三つの理由により、次回会合(DSC 4)においてBCコードに関するWGを設置し、各国から貨物に関する専門家に集まってもらって集中的に審議することが、E&Tグループから求められていた。

? 審議概要

議長より前回会合における審議概要が述べられた後、DSC 3/3に基づき、E&Tグループ議長のファンランカより、上記経緯のうちE&Tグループにおける検討結果が述べられた。その中で、BCコードの見直しに関するWG設置の必要性が指摘された。

続いて日本は、付録Aの改正の必要性を述べるとともに、DSC 3/3 ANNEX 9のうち、化学的危険性を有する物質に関する記述の削除を求め、了承された。

独、カナダ、オーストラリアは、E&Tグループの報告に基づいて、次回会合におけるWGの設置を希望し、了承されたが、事務局より、WGの設置は小委員会の決定事項ではないため、BCコードの総見直しを議題とする旨MSCに承認を求めることが述べられた。

蘭は提案文書(DSC 3/11)に基づき、新たな名称の導入やBCコード新?節案について述べた。これに対して日本は、BCコードの付録Cに含まれる物質は、液状化や化学的危険性を有しないものであり、こうした貨物に対して新たに要件を追加するのは適当では無い旨と指摘した。

カナダは、DSC 3/11は次回会合における審議の基礎資料となり得る旨とコメントした。また、BCコードには、規則に類する記述と情報提供の記述の二つが含まれており、情報提供の部分を残す必要がある旨を指摘した。

(2)ばら積み貨物の通風要件

? 経緯

IACSはFP 39及びDSC 1において、SOLAS条約第?‐2章第54規則の通風要件をBCコード付録Bにあるばら積み貨物を運送する船舶に適用する方法が明確では無い旨と指摘した。この問題は前回会合(DSC 2)において検討されることとなり、各国に情報

 

 

 

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