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(プレトリップインスペクション)が必要であること。

? 現状のIMDGコードを遵守しているとIMOに報告している国は50〜60ヶ国程度に過ぎず、その他の国々で強制化が実現可能であるか。

? SOLAS条約の下で、荷送人に対して強制要件をかけられるのかどうか。

また、日本は、DSC3/6のANNEX(SOLAS第?章の改正提案)の中で、MHB(Materials Hazardous only in Bulk)を危険物として位置付けようとする文章があるので、? IMDGコードで規定されている危険物と比較して危険性が極めて低いことから、過去のBCコードの強制化の議論の際に非危険物として取り扱われることについて、既に解決済みの話でありSOLAS条約上非危険物として取り扱われていること、? IMOのHNS条約上も適用外物質(非危険物)として取り扱われていることから、MHBを危険物として位置付けようとする提案については反対する旨の発言、さらに、DSC3/6/4(エストニア提案)に対して、SOLAS第?‐2章第54規則を非適用船舶(1984年9月1日以前に建造された船舶)に対して適用することについては本小委員会で議論する話ではなく、MSCマターである旨の発言を行った。

これに対して、ノルウェーから、SOLAS第?-2章第54規則の適用について及びMHB を危険物として位置付けることについては反対するとの支持を受け、リベリアは、現状の勧告ベースでもIMDGコードはしっかりと機能しているので、あえて強制化を急ぐ必要はないのではないかという発言があり、米国からは、IMDGコードの強制化については注意する必要がある旨の発言があった。また、仏からは、IMDGコードの強制化はサポートするが、日本発言の?にあるようにIMDGコードの改正時期の遅れが生じることは問題であり、第?‐2章第54規則の適用については、過去のCDGで十分議論を行ってきている話であり、いまさら必要ないとの発言があった。さらに、アルゼンチンも日本を支持する旨の発言があった。

(2)ワーキンググループの議論

WG2において、DSC3/6のSOLAS 第?章改正案の審議に入る前に、日本は、総括的な問題点として、プレナリーで発言した内容(上記?〜?)、及び、IMDGコード強制化の担保としてコンテナインスペクション又は日本で行っている収納検査(プレトリップインスペクション)の重要性について再度指摘した。

これに対して、ギリシャからDSC3/6/3で記述しているように日本と同様にIMDGコ ードの強制化については問題点が多く困難である旨の発言があった。

その後、DSC3/6のSOLAS第?章改正案の審議に入り、ANNEX 1のドラフトについて、同じ部の中に強制コードと参照コードが混在することを避けるために、A部とし

 

 

 

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