9月会合の際に平行してクラス7WGが開催される。なお、クラス7テキスト及び見本ス ケジュールは、9月前にE&Tグループ・メンバーに配布される予定。
(10)少量危険物規定の改正(DSC 3/3/9米国)
少量危険物規定を一部改正する提案である。日本は、船積み書類上に正式品名に代えて「Dangerous goods in limited quantity of class/classes」を使用することはIMDGコードでは認められておらず、輸送物に表示する正式品名の代わりに使用することのみ認められていること、国連勧告ほか他の運送モードの規定でも許可されていないこと等を指摘し、オランダが支持した。しかしながら、英、加、蘭、仏、伊等各国及び関係機関より種々の意見が出されたため、別途関係国が集まって検討した結果、国連ベースでの少量危険物規定の見直しが行われていることを考慮し、DSC4にて再検討することとなった。
(11)個別スケジュール、クラス4.1、綿(乾性のもの)(DSC 3/3/10米国)
IMDGコードのクラス4.1の中の「FIBRES,VEGETABLE,DRY」の個別スケジュールから「Cotton,Dry」を削除する提案である。日本及びイタリアが支持したが、ICS及びギリシャより事故例が報告されたため議長より「密度が360kg/m3(ISO基準8115による)以上の綿でコンテナに収納された場合本個別スケジュールを適用しない」という主旨の文書を含めるということが提案され、第29回改正としてE&Tグループにて最終的に文書を作成することが合意された。
(12)フェロシリコン、クラス4.3、UN1408の個別スケジュールへの免除規定の追加(DSC3/3/11ノルウェー)及び微塵にされた(atmized)フェロシリコンのIMDGコード免除規定の追加(DSC 3/3/18独)
これらの提案に関する免除規定について日本は、国連危険物専門家委員会での検討を経て改正すべき旨米国と共に指摘した。しかしながら、ノルウェーが国連小委員会へフェロシリコンに特別規定223を適用するよう要請する提案をする旨表明したのちフィンランド、中国、ロシア等大勢の国が支持したため提案改正文書から「監督官庁による承認された研究所」の言及を削除することを条件に第29回改正としてE&Tグループにて最終的に文書を作成することが合意された。
独からの提案は、ノルウェー提案の改正が合意されたため更に検討する必要がなくなり審議されなかった。
(13)クラス5.2、有機過酸化物の容器包装(DSC 3/3/12独)
容器等級1の性能試験に合格した金属性以外のIBCsは、有機過酸化物にも使用して もよいこととする提案に対し、英国及び米国より国連での検討を経て審議すべき旨指