日本財団 図書館


3.4.3 次の提案は、その検討が継続されることとなった。

 

(1)IAEA放射性物質安全輸送規則(ST-1)の国連勧告への採入れ案(IAEA:97/33)は、米国が各国からの意見(97年8月末までに直接米国に送付)を得て次回修正案を提出こととなった。本小委員会は、ST/1の各輸送モード規則への採入れについての検討が重複しないようにすべきであるとの観点から次回米国の修正案を検討することとした。

(2)人の事例に基づく分類に関する英国提案(97/38)については、人の事例が明らかな場合に限ってS.P 279を適用すべきであり、本提案にはその資料が無いとの指摘により英国が次回資料を提出することとなった。

(3)危険物を内蔵する装置又は機器に関する米国提案(97/15)は、航空輸送に限って適用すべきである、分類はクラス9でよいのか等、今回会合で出された意見を考慮して米国が次回修正提案することとなった。

 

3.4.4 次の提案は、不採択又は取り下げられた。

 

(1)クラス6.1及び8に属する若干のN.0.S.物質への化学名の附記に関するドイツ提案(R.791)は、これら提案物質が包括品名のものであり、化学名の附記がなくても緊急措置に支障が無いとの意見から不採択となった。

(2)性能試験に合格した容器(UNマーク付き)を少量危険物の輸送にも用いようとするCEPE提案(97/5) は、一般容器に対して表示、標札等の要件を適用除外しようとするものであるとして採択されなかった。

(3)引火性液体又は可燃性固体の副次危険を有する適用除外有機過酸化物(Type G)を有機過酸化物Type Fとすることができるとする提案(CEFIC:97/12)は、隔離上の問題が依然として存在するとの多数意見により不採択となった。

 

3.5 クラス1関連事項(第2.1、3.2及び3.3章並びに4.1.3項)

 

3.5.1 推進薬に1.4C及び1.4Sの新エントリーを設けるとするスウェーデン提案 (97/1)については、1.4Sの推進薬には疑問があるとして各国の同意が得られず、1.4Cについてのみ新エントリーが認められた。

 

3.5.2 試験結果からクラス9とならなかったエアーバッグ等を1.4Gとするドイツ提案(97/45)は、本来この物品は1.4Sに分類されるべきであるが輸送実態等を考慮してクラス9とされた経緯もあり、エアーバッグのエントリーを複雑にするだけであるとの多数意見から採択されなかった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION