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3.4 その他の改正案

 

3.4.1 この議題は従来の危険物の分類等に関する改正案を内容(クラス1に関する事項を除く。)とするもので、その主なものは次のとおりである。

 

(1)エアゾールの分類に関してはノールウェイ(R.532(C))及びドイツの提案がある。ノールウェイは内容物及び噴射剤の性状による分類を、ドイツは再充填可能なものもエアゾールに含めるとしている。

(2)米国は、危険物を内蔵する装置又は機器の新エントリー(97/15)、吸入毒性物質の区分(97/20)、自己反応性物質関連物質の定義の明確化(97/42)等を提案している。

(3)人に事例に基づく分類のSP279は19COMで採択されたが、英国はこのSPを付すべき5物質の追加を提案(97/38)している。

(4)少量危険物規定に関連して、CEFICは危険性状が不明な製品サンプルを少量危険物の一種として規定しようとしており (97/2)、CEPEは容器性能試験に合格した容器の使用を認める趣旨の規定の新設を提案(97/5)している。

(5)ドイツはその試験結果からクラス9とならない区分1.4に属するエアーバッグ等の新エントリーを提案している。

(6)現在国連勧告に無い区分1.4に属する推進薬(固体)の新エントリーがスウェーデンから提案(97/1)されている。

 

4. 試験マニュアル第1部の改正案

 

4.1 6(c)試験

 

4.1.1 12SCMにおける6(c)試験に関する提案のほとんどが今回会合に持ち越された。6(c)試験の検討は今次2年間の作業計画に採り入れられており、今回会合から本格的な検討が開始される。今回会合での新提案は危険判定基準の見直しに関する米国提案(97/19)がある。

 

4.2 UN圧力容器試験及びその他の試験マニュアルに関する改正案

 

4.2.1 UN圧力容器試験及びその他の試験マニュアルに関する改正案に関する提案は未入手である。

 

4.3 その他の試験マニュアルに関する改正案

 

4.3.1 物質の分類判定をするための全ての試験を行うことなく、化学構造、分解エネルギー、発熱量等により予備的に分類を判定しようとするスクリーニング試験の例を提案(97/4)している。この試験例はクラス1,3,4及び5.1についてのものである。

 

 

 

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