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約30分後に救急車到着した頃には自発呼吸も再開していた。そのまま現場から最寄りの救急病院に搬送した。しかし入院後も意識は回復することなく,植物状態となり,発生7日後誤嚥性肺炎にて死亡した。

 

症例2

患者 63歳女性

主訴 意識消失

夕方6時頃,夫とともに農作業を行っていた。突然うめき声とともに仰向けに倒れた。夫がそのまま119番した。救急隊より当診療所に連絡あり,時間外であったため,看護婦も自宅へ帰っておらず,一人で往診に向かった。覚知より約10分にて現場到着,現場は畑の中であった。患者は,意識なく(JCS300),呼吸はほとんど停止状態,脈拍は頚動脈の拍動をわずかに触れるのみであった。まず気管内挿管を行い,酸素を接続してアンビューバックにて人工呼吸を開始した。次に夫にアンビューバックの操作法を教え,夫に人工呼吸をしてもらい血圧測定や輸液を行った。

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