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LCAP low dose群(図3):LPZ 60mg,CAM600mg,AMPC 750mg及びPola 150mgを1週間投与し,活動期の潰瘍にはRanitidine 300mgを引き続き投与し,娘痕期の潰瘍には無投薬で経過観察した7)

LCAP high dose群(図4):LPZ 60mg,CAM600mg,AMPC 1500mg及びPola150mgを1週間投与し,活動期の潰瘍にはRanitidine 300mgを引き続き投与し,娘痕期の潰瘍には無投薬で経過観察した。

各群共に治療終了後はH2受容体措抗剤や胃粘膜防御因子増強剤等による維持療法は行わなかった。治療開始直前,治療終了4〜6週間後に各々内視鏡検査を行った。

B. H.pylori感染の診断、除菌の判定

H.pyloriの存在診断は日本消化器病学会,H.pylori治験ガイドライン8)に準じて,胃体上部大弯,胃前庭部大弯より粘膜組織を採取し,鏡検法(Warthin-starry染色),迅速ウレアーゼ法(CL0test:Delta Westy Pty Ltd.),胃液培養9)を併用し診断した。除菌治療終了原則として4ないし6週間後に除菌判定を行った。さらに除菌判定時には13C-Urea breath test(UBT)を併用し,これら4者全てが陰性のものをH.pylori陰性と判定した。UBTの方法は既報10)11)に準じて一部改良して行った。すなわち13C-ウレア100mg服用後,mouth washingを施行し,20分後のδ13C02=2.5per mil以上を陽性とした(LCP群のみウレア 150mg服用10分後に呼気を採取しδ13C02=7 per mil以上を陽性とした)。

C. 背景因子

?@年齢,?A性,?B単発潰瘍または多発潰瘍,

?C胃潰瘍または十二指腸潰瘍

?D初発潰瘍または再発潰瘍

?E潰瘍の形

円形を1点,構円形を2点,線状または不整形を3点とスコア化した。

?A潰瘍の大きさ

10mm以下を1点,10〜19mmを2点,20〜29mmを3点,30mm以上を4点とスコア化した。の7項目について検討した。

D. 統計学的解析

消化性潰瘍の非再発率の算定はKaplan-Meier法により行い,統計学的有意差検定はCox-Mantel検定を,各群間の差の検定としてStudent t testを,独立性の検定としてx2検定を用いた。p<0.05を統計学的に有意とした。

 

 

 

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