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尾作 悦男(建設省関東地方建設局江戸川工事事務所所長)

 

今回は立派な会場で日頃汗をかいて川のいろんな局面で努力をしてくださる方々のお話を直接おきかせ頂きまして、日頃のご努力に敬意を表す次第でございます。

又、本日は会場にも大勢きて頂きまして川に対する皆さんの関心の高さを肌で感じた次第でございます。我々の方も国という立場で先程もちょっとご批判もありましたけども、漏水して綾瀬川の水の少ない時期、特に冬場は家庭の排水と工場の排水だけになりますんで、昔は多少とも降った雨がしみこんで冬場でも少しは出てたんでしょうけど、今はだいぶ舗装されたりマンションが建ったりして、冬場はほとんど自然の水というのはありませんで、きたない水ばかりになるそういう時期に造成してきれいにしようとしているんですが、そういう造成の仕事ですとか、ヘドロを浚渫しまして水を汚すのを防ぐとかあるいは直接砂利の中に綾瀬川の水を通してきれいにするとかいろいろな事をやってるんですけども、国でなければできないこと、県でなければあるいは都でなければできないこと、市ですとか区でなければできないこといろいろあります。それを分担しながらやってるわけですけど、やはり住民の方々に汗をかいてもらわなければなかなかできないことも今後多いんじゃないかと思います。

昔っから川辺に住んでいる方は、川が地域の財産というんでしょうか生活の一部だったんだと思うんですが、しばらくの間、急激に人口が増えてあまり川に関心がないというんでしょうか、川に関心を持つゆとりがなかったという方が多かったんだと思いますが、最近になりますとここに住みつくんだという方が増えたせいでしょうか、川に対する思い入れが強くなってるというのがなんとなく感じるわけでございます。それと我々の行政の方も人が増えちゃってですね水害が増えて宅地開発されて急に川に水が出たりして、それが又水害をひどくする。そういったことに対応するのにおわれてきたわけですけども、皆さんいろんな方からの批判もありますようにコンクリートで固めた川は川らしくないということで方針を180度変えまして川らしい川造りというんでしょうかねやっていくような方向になっています。我々なり県や都が川を管理してるというのはこれは自分のもんだというんで管理してるんじゃありませんで、やはり住民一人一人が管理するわけにいきませんので住民の方々を代表して管理してるわけでございますんで、こういう場での意見を始めいろんなことをお聞きしなからですね川造りを考えていきたいと思ってるんですが、こういう意見をお聞きして将来の姿っていうんでしょうか綾瀬川未来の格好、イメージをですね皆さんと一緒に強く明確にしていっていくことが今後の川造りに必要なんじゃないかと思います。やっぱり未来がはっきりしませんと、今の進む方向もわかりませんのでですねこういう川がいいんじゃないかとか、ああいう方がいいとかですね、いろいろ議論しながらやっていきたいと思っています。
先程せせらぎグループの三井さんからいろいろご紹介ありましたとおりいろんなご提案をうけてます。これはすぐできるというわけじゃなく、土地をもっている人の意向もありますし、予算もつくかつかないかいろいろ難しい話もあたますんで、すぐできるかどうかわかりませんけども、やはり皆で未来の綾瀬川こういうふうにしたいなっていうのがだんだん共通になってきますとですね、一歩でも進むことができるということでございます。いろんな立場からいろんな活動をされてると思います。一つにまとまって強い力になった方がいいのかしれませんが、すぐには難しいでしょうし、又いろんな立場でかってな意見をいうと、そのほうが言いやすいかもしれませんしですね、こんな事かんがえてるんだけどというような事がありましたらいろいろお聞かせ頂ければ一緒に考えていきたいと、又そういう場もつくらなければいけませんので、こういう会をやろうとかですねご提案がありましたらおおいにのみますんで行政の方も言葉悪いですけどうまく乗せるとですね結構その気になってやるところもありますので、あんまり喧嘩ばっかりするとかえってムキになってやらないなんていうこともあるかもしれませんので、うまく乗せて頂けると本当にありがたいわけでございます。今日は本当にありがとうございました。

 

 

 

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