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社会福祉協議会の役員も兼ねていますので、いろんな会合に出席し、様々な委員に対して行政相談制度のPRをしています。また、それ以外では町内の回覧板でチラシを回覧したり、広報誌や市政だよりなどで紹介したりもしております。

 

竹澤委員:行政相談委員は様々な公職を兼ねている場合が多いため、その会合の際に行政 相談委員制度の話をしています。

 

平山局長:横の連携はとても大事ですが、鈴木委員は他の公職を兼ねておられますので、 横の連携についてお話をしていただけませんか。

 

鈴木委員:先程、竹澤会長から横の連携の話がありましたし、私共も横の連携の重要性は 理解しています。しかし、各機関に守秘義務があり、連携を進めるにも難しい問題があるというのが実情です。今回の仙台フォーラムで竹澤会長もお話をなさいましたので、宮城県内で、各種相談員との連絡協議会が結成されればと思っております。

 

エルウッド氏:今お話になりました各種相談員とのネットワークについてはそのとおりだ と思いますが、私共オンブズマンは、オーストラリア地域・太平洋地域・アジア地域において、1年に1回集まり、情報交換を行っています。先程、守秘義務があり横の連携がとりにくいという話がありましたが、私共にも同じ様に守秘義務があり情報交換の際に障害にはなりますが、個人的名称を伏せて、互いに問題の解決方法を情報交換し合っています。ぜひ参考にしていただければと思います。

 

鎌田全相協会長:国の制度の違いもありますが、国際的な会議に出てますと、行政相談委 員の悩みもオンブズマンの方々の悩みも共通したものであることがわかります。しかし、国によって制度が違うために異質な問題が話題になる場合もあります。今、私共に求められていることは、共通していることを拡大し協力し合い、国際化の中で日本も向上していかなければなりません。相違部分を指摘し合うだけでは世界が1つになりませんから、共通している部分を互いに尊重しあい、輪を広めることが大切だと考えています。

 

サラム氏:鈴木先生は青少年指導の活動もなされていらっしゃるようですが、そのことに ついて鈴木先生にコメントさせていただきます。

一般に若者はアドバイスを受けたり忠告を受けたりすることを嫌います。もし苦情がありましたら紙に書かせてください。若者は素直に物事を聞き入れませんから、紙に苦情を書き、若者に海を見せて君はこんなにちっぽけだろうという話をしてください。そうすれば若者は自分の胸に抱えている悩みや苦情を解消できると思います。これは自分が体験したことではないのですが、ある哲学者の本に書いてありましたので、これを参考にして若者の皆さんにアドバイスしてみてください。

 

平山局長:サラムさんから大変有意義なお話ありがとうございました。そろそろ予定の時

 

 

 

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