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[参考資料]

 

宮城県県政オンブズマン制度の概安

林屋礼二(宮城県県政オンブズマン)

 

1. 制度導入の背景

?@ 連続した不祥事により損なわれた県政全般に対する県民の信頼を回復するためには、なお一層綱紀の保持に努めるとともに、行政の透明性・公平性をより一層高め、県民に開かれた県政の確立を図る必要があることから、県の行政運営全般にわたり見直し・改善方策を検討することとして、平成5年12月に、副知事を委員長とする「宮城県行政運営改善検討委員会」が設置され、改善方策の検討が行われた。

?A この「宮城県行政運営改善検討委員会」の中間報告(平成6年3月)中で、行政の透明性・公平性を高め、県民に開かれた県政を図る一環として、オンブズマン制度の導入について検討の必要があるとの報告があった。

?B これを受けて、平成6年5月、学識経験者等で構成する「開かれた県政に関する懇話会」が設置され、公的オンブズマン制度の導入のあり方について検討が行われた。その結果、本懇話会から平成7年12月にオンブズマン制度導入の在り方について提言があった。

?C 一方、県議会においても、平成7年10月から「食糧費問題等県政改革特別委員会」において、県が導入しようとしている公的オンブズマン制度と県の類似制度との係わり等について、調査・検討が行われ、平成8年3月に既存制度と調整しつつオンブズマン制度を導入すべきとの要請があった。

 

2. 制度導入の必要性

?@ 開かれた県政の推進

イ 行政が果たす役割は、年々増大し、その組織機構も複雑化・専門化してきている。情報公開制度の充実や行政手続制度の導入などにより、県政の公平性・透明性の向上が図られているが、さきの不祥事の発生などにより、県政の運営に対する県民の関心が高まっている。

口 このため、「開かれた県政」推進の一環として県政オンブズマン制度を導入し、県民に信頼される県民ニーズに基づいた県政運営を進めていく必要がある。

ハ 県政オンブズマン制度の導入によって、県民は行政に対する苦情を気軽に申立て、権利

 

 

 

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