ことは、相互の制度の発展に寄与するところが大であると考えている次第であります。現代民主主義社会において行政苦情救済の制度がいかにあるべきかということは、まさに一番大事な宿題の一つであろうかと思います。そして、私どもは今こうした大きな変革の時期にわが国の風土に相応しい行政苦情救済の制度をいかに確立していくかという大きな使命を背負っているわけでございますので、今日のフォーラムをより実りあるものにしていただくことをお願いいたしまして、冒頭、主催者のご挨拶を申し上げる次第でございます。
総務庁東北管区行政監察局長 平山 憲一
「行政苦情救済・オンブズマン 仙台フォーラム」の開催に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
本日は、公務ご多忙の中、ご臨席をいただきました来賓の方々、また、国、地方公共団体及び民間団体等の相談担当の関係者、学者の方々など各方面から多数の方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
また、このフォーラムのため、遠く海外からお出でのアブドゥル・シャクルル・サラム判事及びブライアン・エルウッド卿をはじめ、本日の催しにご協力いただいた関係の方々に対しまして、心より感謝申し上げる次第でございます。
このようなフォーラムを国際化のパイオニアとして先駆的な歴史を持つ宮城県仙台で開催することができましたことは、地元主催者として大きな喜びとするところでございます。
御案内のとおり、行政苦情救済制度は、国民の皆様からの苦情の解決を促進するとともに、行政の改善を図るという大きな役割を果たしておりまして、行政に対する信頼の確保・向上を図る観点からも、その役割はますます重要となってきております。
本フォーラムは、外国のオンブズマンによる講演や、地方公共団体の代表者・オンブズマン、学識経験者、行政相談委員等によるパネルディスカッシもン等を通じて、国や地方公共団体の行政苦情救済制度の課題や展望を明らかにすることによりまして、行政苦情救済制度の一層の充実、発展に役立てることを目的として開催するものです。
この催しが皆様の熱心な参加の下、実りあるものとなることを祈念し、私の挨拶とさせていただきます。