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この手筋に合致した手の中でも、相手の立場になって、同様の検索をして、候補の手となった手と一致する位置の手の場合には、更に上位で評価します。評価は、手筋の手の場合には、その手順を完了した時点を想定して、評価します。もし、手筋に合致する手が無い場合には、形勢判断をして、有利なら味方の弱い部分を補強する為に味方の石の接続を強化する手を探します。もし、味方に弱い部分がなければ、相手の弱い部分を攻める手を探します。この場合は、相手の弱い部分の近辺の手を全て調べます。終盤は、死活判定処理で、それぞれの部分の死活を判定して、手筋の中にあるヨセ形に合致する手を読みの上位の手とします。手筋に合致した場合には、手筋に登録されていた手を進めて、その時点での目数をその手の価値とします。もし最悪、登録された手筋に合致する手が無い場合には、味方と相手の地の計算をします。もし有利なら、ダメを詰めます。もし不利なら、相手陣で、広い所に打ち込みをします。これは、相手が混乱する事が目的です。上記の作業が終了すれば、ダメも詰まっているはずなので、終局となります。現状では、厳密な死活判定が難しいので、簡易の死活判定と形の検索による死活判定を併用しています。但し、まだ、読みの深さも形のデータ数も不足しています。

今後の課題

死活判定の精度を向上させる為に読みを深くする。また手筋データを充実させる。処理時間の問題は、残りますが、死活の形を充実させる事でも棋力の向上が期待できると思います。

 

5. プログラムの長所:

特に無し。囲碁の定石や手筋の知識データベースを元に手を選択しているだけです。

 

6. コンピュータ囲碁大会の記録:

無し

 

7. プログラムの入手方法:

現在は、このプログラムは、未公開です。もし、興味があり、入手をご希望なら、下記へメールをして、お問い合わせ下さい。

<PFF01370@niftyServe.or.jp>の甲村 実

 

 

 

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