日本の価格からバンガロール価格への換算は表9.2.1-2における40mm骨材の比率0.26を用いた。
(v)人件費
表9.2.1-1により0.024を用いる。一方表9.3.3-3に注意を払う必要がある。
表9.3.3-3に示されるように、表9.2.1-1の人件費比率0.024、表9.2.1-7の機械費比率0.99を単純に乗ずると、材料費、人件費、機械費の費用配分率はバンガロールにおける実態と大きく異なる。この理由はインドでは人件費が安いので、日本の場合に比べて機械より労働力を多く使う為と考えられる。
この点を考慮して人件費を多めにみて、3倍を乗じ機械費を少な目にみて、0.9を乗ずる事とする。この修正によりバンガロールにおける換算費用配分は表9.3.3-3に示す通りとなる。
(ヲ)機械
表9.2.2-7による0.99と上述の修正係数0.9を乗じて日本の費用からバンガロールの費用に換算する。
(b)コンタクトレール
日本の価格によるコンタクトレールの費用見積は表9.3.3-4の通り。
バンガロール費用への換算は表9.3.3-4に示す通り。
Phase 1のコンタクトレールの費用見積はUS$10,901Millionである。
上面摺動を採用している日本の方式は,人畜に対する安全性に少し有利とされる下面槽動万式より価格は安くなる。保守については日本の方式は容易である。
これらの点を考慮して,バンガロールELRTSには日本の上面摺動万式を採用することを推奨するものである。
(2)特別軌道(分岐器)
特別軌道即ち分岐器についての費用見積は日本価格で表9.3.3-5に示す通りである。
バンガロール価格への換算は表9.3.3-6に示すように一般軌道と同様に行っている。
材料費は分岐器購入費である。分岐器生産費は材料費、人件費、機械費に分解出来る。材料費、人件費、機械損料の比率は50:45:5と想定した。
(3)軌道保守機械の費用
Phase 1における捕手用機械の費用は表9.3.3-7に示す通りである。
バンガロール価格への換算費用はUS$2,553,606と推定される。
Binnamangala車両基地に主要軌道保守機械を有する1つの大きな軌道保守基地を設置しPhase 1のルートに沿い他に2つの小さい保守基地を設置する。これらの小さい保守基地はハンドタイタンパー、ディーゼル発電機等の小さい機具のみを配置する。