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自動車による汚染物排出量はWHOの定めた車種別走行1000km当たりの排出kgを示す排出係数を適用して計算することが出来る。排出係数を表8.2-2に示す。(表8.2-2))

 

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市内の車種別平均走行距離を推定する為に、1992〜1993年、中央汚染コントロール局の南部地帯事務所は車種別ごとに約l00台の車について調査を行った。この結果は表8.2-3に示される。WHOの排出係数を用いて車種別総排出量及び合計排出量が計算できる。表8.2-4にその結果が示されている。(表8.2-4)

 

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需要予測結果と表8.2-2、表8.2-3の数字を組み合わせ、”with project”の場合と”without project”の場合とで汚染物質全排出量がどのくらい違うか比較すると興味ある結果が示されよう。

 

8.2.6 バンガロール市の騒音レベル

 

バンガロールのELRTSルート沿いの種々の地点でバックグラウンド騒音レベルを求める為に騒音観測が行われた。

この為に、敏感地帯、住居地帯、工業地帯及び商業地帯をそれぞれ含む15箇所が選定された。観測点のリストは表8.2-5に示される。騒音は各地点で午前、午後、夜それぞれ約30分測定された。

午前(8:00-11:00)は交通のピーク時であり、午後(13:00-16:00)は交通のない時間帯であり、夜(24:00-3:00)はバックグラウンド騒音を示す。測定は全てプロジェクトのルートの通過する道路沿いの用地境界線の近くで行われた。これらの測定結果は図8.2-11に示される。図内の地域別、昼間、夜間別の基準値はカルナタカ州環境保全規則(1986年)によって定められたものである。図8.2-11より、殆ど全ての測定値は基準値を超えてることがわかる。(図8.2-1)

 

 

 

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