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軌道中心間隔はUBTSLによれば4.5mである。UBTSLは上下軌道間に1mの幅の歩道を設置する計画である。従ってコンクリート枕木の長さ、枕木下の道床厚200mmを考慮すると、BELRTの複線軌道断面は図6.3-1に示されるものとなろう。

 

6.3.1 軌道材料

 

(1)レール

レールとしては最低限UIC 54(54kg/m)以上のものを使用することとなっている。UIC54のレール断面は図6.3-2の通りである。標準長15mのレールをフラッシュバット及びテルミット溶接によってロングレール(LWR)を作成するとしている。LWRの作成にはガス圧接を勧告する。LWRの両端には伸縮継目を設置する。

 

(2)枕木

モノブロックのPC枕木を使用する計画である。UBTSLによれば枕木配置数はkm当たり1200〜1400本である。この枕木配置数で75km/hで走行するLRVが安全に走行するに十分耐える軌道の強度を確保できるかどうかを検討した結果をAppendix 6.3-1に示す。軌道強度の観点から言えば1200〜1400本/kmの枕木配置は何ら問題ない。しかし経済的な軌道設計は、列車の安全走行を保証するという前提の上で、年間平均投資額と年間経費の総額が最小となるようなものでなくてはならぬ。1200〜1400本/kmの枕木配置は軌道強度上問題ないが、この経済性の観点から確認する必要があろう。

枕木寸法は2.6m(長)×0.235m(厚)×0.25m(幅)と想定した。枕木長さはUBTSLの提供であり、厚さ、幅はUBTSLはまだ決めていないのでインド国鉄の枕木寸法から推定した。

 

(3)ファスニング

バンドロール弾性締結装置を枕木パッドと共に用いる予定。パッドのバネ定数は100t/cmが適当と考えられる。

 

 

 

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