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ELRTSの路線交通量は、1日交通量としてAppendix 4.3-1に示すように算出されている。通常、軌道系交通機関導入計画の需要予測には、ピーク時間ピーク方向(PHPD)の路線交通量が使われるため、ピーク時間ピーク方向の交通量として算出し直す必要があろう。

 

4.3.2 感度分析

 

感度分析は、表4.3-3に示すように2011年の予測結果につき9項目の要因について分析している。基本ケースにおけるELRTSの機関分担率は、BMRTネットワーク上で、ELRTSの料金がバス料金の2.2倍の場合を想定したものである。

分析の結果は、スクーター、乗用車の保有率が増加してもELRTSの機関分担率には大きな影響を与えない。また、教育およびその多目的の発生トリップ数が増加してもあまり大きな影響はない。しかし、自動車交通のスピードが道路混雑等の影響で低下すると、ELRTSの機関分担率が高まるという結果となった。また、500m以下の短距離トリップのELRTS利用者を想定すると、機関分担率がかなり高まることも予想される。

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