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第4章 需要予測

 

4.1 予測の方法

 

4.1.1 交通調査

 

このレポートで使われている交通のデータは大部分が1994年のフィージビリティーで行われた次ぎの交通調査に基づいている。

 

・家庭訪問調査(調査サンプル数4,000世帯)

・スクリーンライン調査

・時間費用調査

 

これらの調査データは、調査時点から3年を経過しており、バンガロールの急激な人口増加を考慮すると既に現在の交通状況を反映していない部分もあるかも知れず、需要予測の結果に影響を与える。しかし、バンガロール市の土地利用や道路網のパターンには基本的に変化がないため、交通分布パターンの変化に対する問題は少ないものと思われる。一方、交通機関分担については、この3年間で乗用車および2輪車保有の大幅な増加が見られたため既存データによる予測では、分担関係が現状と離する恐れがある。ただし、この点については、予測方法のなかで補正手段が講じられている。

 

4.1.2 交通予測モデル

 

この調査で使用しているELRTSの乗客数の予測モデルは、1994年のフィージビリティースタディーで使用したモデルを改訂したものである。予測モデルの構成は、図4.4-1のフロー図に示すとおりである。

交通予測モデルによる2001年、2011年のELRTS需要予測のプロセスは、一般的な4段階方式であるが、特徴は、交通分布モデルの後に交通費用選択調査に基づき、ELRTSと他の交通機関との交通機関分担を決めていることである。したがって、このプロセスがELRTSの需要量に最も大きな影響を与えるものと考えられる。

 

 

 

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