[団体名]全国野鳥密猟対策連絡会
[代表者名]岩本富雄(日本野鳥の会・京都支部長)
[活動紹介]
1969年、活動を始めた日本野鳥の会『カスミ網対策会議』はカスミ網の使用は無論のこと所持・販売禁止の法改正を機に平成4年に解散した。引き続いて全国の密猟問題に取り組むべく発足したのが全国野鳥密猟対策連絡会(事務局・京都)である。
依然として減らないカスミ網、トリモチによる密猟、また、小鳥店での野鳥販売等、全国の実体把握につとめ、年1回開催の全国大会においては、各地での現状報告と会員同士の交流を図っている。その(シンポジウム)報告書は英文にまとめ、2年に1度開催されているワシントン条約締約国会議に資料として配付、密猟の根絶と野鳥の商取引禁止に向けて広くアピールしている。
環境庁に強く要望していた『国産メジロと輸入メジロの識別マニュアル』も完成し、すでに高知県、兵庫県における密猟事件摘発の際には運用もされている。
(団体会員62、個人会員240)
[私たちの自慢]
発足後5年を迎えた当会では、E:メール『密対連mbird』の立ち上げを行い、メーリングリストを作成、常に会員同士の交流を図っている。
[私たちの悩み]
実行委員メンバーの多忙が理由で、届く情報全てに対応しきれないというのが現状、スタッフさん大募集!
[団体名]尊延寺の自然を守る会
[代表者名]稲森郁子
[活動紹介]
フクロウとビオトープ「枚方市最後の里山を残そう」をテーマに大阪支部・山田池公園定例探鳥会のリーダーたちが中心となって発足。シンボルバードはフクロウ。尊延寺地区の里山には学研都市開発ですみかを追われたフクロウが、多いときで10羽いた。彼らに住居を提供(巣箱かけ)したり、昨年からは休耕田を借りてビオトープ空間の創作を始めた。
[私たちの自慢]
市街地に隣接する自然植物調査の結果、大阪府下でも非常に貴重な植生が保たれていることがわかった(これは自慢であると同時に心配の種でもある)。都市近郊に残された「里山の自然」は、枚方市も注目するほど、豊かなものである。
[私たちの悩み]
問題は複雑! 利権絡みと市民運動農業従事者の高齢化は労力の不足のみならず、「相続」という問題もかかえている。
また、代々ここで暮らしてきた人たちにとって、「自然」は克服するべきものであって「楽しむ」ものではなかったという背景。この溝をうめることは大変なこと。ある程度までは歩み寄れても一線を越えることは決してできないかもしれない。
そしてふってわいた「学研都市」開発は行政や業者と村の一部の権力者との癒着を生みだし、住民監査請求までされるにいたっている。