(2)処理プログラム見直しによる処理速度の改善
処理プログラムを見直すことにより、処理速度の向上が期待できる改善案として、「プログラムの一括ダウンロード」、「ブラウザ毎に最適化されたプログラム作成」の2点が挙げられる。
?@プログラムの一括ダウンロード
現状では、プログラム機能単位(クラスファイル毎)、イメージファイル単位(Gifファイル毎)にWWW(World wide Web)サーバからブラウザ(インターネット閲覧ソフトウェア)にダウンロード(データを取得して記憶装置に保存)しているため、ダウンロード単位毎にWWWサーバとの接続、ダウンロード、切断の処理を繰り返しており、インターネット回線の混雑による影響を大きく受けている。データを圧縮して1つのファイル(JAR形式)とすることにより、処理速度が改善されることが期待できる。
ただし、クライアントのブラウザは、JAR形式対応ブラウザ(Microsoft Internet Explorer 4.0以上、Netscape Navigator 4.0以上)である必要があるため、ブラウザを限定する必要がある。
?Aブラウザ毎に最適化されたプログラム作成
ブラウザ毎(Microsoft Internet Explorer/Netscape Navigator)に表示位置の調整が必要であるため、1つのプログラム内に2つのブラウザに対する描画処理が含まれている。ブラウザ毎に最適化したプログラムを個別に作成し、WWWサーバ側でブラウザを認識して適したプログラムをダウンロードすることで、ブラウザ側における描画処理を簡略化できるとともに、ダウンロードするプログラムのファイル数、ファイル容量が削減され、処理速度が改善されることが期待できる。
また、前記の「プログラム一括ダウンロード」を行う際にも、JAR形式対応ブラウザを判定する必要があり、ブラウザ毎に最適化されたプログラム作成が求められる。