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4-2-4 データ提供速度に関する検討

 

(1)システムの処理速度に関する調査

リアルタイム情報を提供する画面(路線運行状況画面および到着予定時刻画面)における処理速度向上との要望を受けて、処理速度に関する調査を実施した。なお、調査にあたっては、インターネットを経由するダイアルアップ(電話回線)接続とした場合、インターネットを経由しないLAN接続とした場合について、表示ボタン押下から表示完了までの時間を測定した。

LAN接続の処理時間は、インターネット上の回線混雑度に影響されない時間であり、測定条件が異なっても大きくは変わらない表示情報作成処理、描画処理などの時間である。ダイアルアップ接続の49秒からLAN接続の20秒を引いた時間(約30秒)がインターネットを経由することによる処理時間であり、アンケートで指摘された表示に数分かかるケースは、回線混雑などの影響によりインターネット上の処理に時間を要したことが原因と想定される。インターネット上の処理時間をいかに減少させるかが重要と考えられる。

また、アンケートにおいて指摘されたパソコンの起動およびブラウザの起動に時間がかかるといった問題については、常時インターネットに接続した環境で使用する場合が多い職場と同様、家庭においても常時インターネットに接続できるインフラの整備が進んでおり、将来的には解消されていくものと考えられる。

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【測定条件】

表示画面:路線運行状況画面(根岸駅方面)

クライアント:(CPU)Pentium 133MHz

(OS)WindowsNT4.0

(メモリ)96MB

(ブラウザ)Microsoft Internet Explorer 4.01

ダイアルアップ:(回線速度)28.8Kbps

計測時間帯:16:00〜17:00

 

 

 

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