2-2 事業者、交通管理者等が必要とする機能の検討
利用者情報ニーズの検討同様に、『道路運送事業におけるITSの活用方策に関する調査』(平成9年3月、運輸省自動車交通局)等の既存調査等を基に、事業者が必要とする機能の検討を行うと共に、併せて交通管理者等が必要とする機能についても検討を行う。
2-2-1 事業者が必要とする機能の検討
『道路運送事業におけるITSの活用方策に関する調査』(平成9年3月、運輸省自動車交通局)の中で、バス事業におけるITSの活用に関して、バス事業者が抱える課題としては以下の各項目が整理されている。
(1)利用者への情報提供の充実
○地域単位での横断的な情報提供のしくみづくり
○リアルタイム情報の提供
○適切なコスト負担で可能な情報提供手段の確保
○道路渋滞情報や事故情報などの有効活用
(2)運行管理の高度化
○運行状況把握手段の整備
○適切なコスト負担で可能な運行管理システムの確保
○道路渋滞情報や事故情報などの有効活用
○交通管理者や道路管理者等との連携
※根本的な都市交通対策との連携が必要
(3)地域レベルの関係機関との情報共有の強化
○緊急時の関係機関とのしくみづくり