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3. 教育レヴェルと失業率

アメリカ、ドイツ両国の失業率の違いからすれば、上述の通りドイツよりアメリカの方が、若者の労働市場への参入がむつかしいといえる。これが、両国の教育制度や若者の教育レヴェルとどのような関係があるのかは、次の図表5-2でうかがえる。図表5-2は、1991年の両国の20〜24歳までの若者の教育レヴェル別にみた失業率である。

データから2つの重要な結論が引き出せる。1つは、両国とも初等教育しか受けていない若者は、中等教育を修了した者より労働市場で需要がないということ。2つ目は、後期中等教育を受けた者を除いて、各レベルで米国の失業率がドイツの2倍以上であるということである。

 

 

 

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