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平均して各クラスターに分布し、どれが多数派とはいえない状況となっている。この中で注意をひくのは、クラスター1の順応タイプである。しかし、同時に「発想が柔軟」「情報に鋭い」という特徴を備えているから、まさに現代的な「ニュー仕事人」といえるかもしれない。

注意したいのは、このクラスターに属する者は、「会社人間」ではないことである。その意味では、会社は新感覚をもった若者の求心力を持たなくなっているといえる。むしろ、ここでは、「仕事」が求心力をもっているといえるのではないか。

こういう傾向は、情報化社会、消費社会で最も求められる人材だろう。それが、4人に1人の割で組織にいることは、新しい組織の誕生として喜ぶべきことであるかもしれない。

第二クラスターは、現在の社会情勢を言うと、在るべくしてあるといえるかもしれない。「社外の友人が多く」「遊びが上手で」はあるものの、柔軟な発想もなく、情報にも鋭くない。かといって社内の人間関係もよくないというタイプである。これから、益々、こういうタイプが増えるのかもしれない。

このタイプと第三クラスターのタイプもやや似ている。だが、この第三クラスターは、反抗的であることが、他のタイプと決定的に違う。

第四クラスターは、「遊び」もなし、社外の友人もないが、社内の友人とだけ付き合いがあるものの、まじめとはいい難く、なにより発想にも情報にも暗い、というタイプである。いわば処

 

 

 

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