日本財団 図書館


第4章 本調査研究のまとめと考察

 

第1節 自己概念

 

本調査では、「自己」をどのように把握しているかが、中心的役割をもっている。

「若者の進路についてのアンケート」では、「日頃思っていること」、専門学校生のキャリアアップに関するアンケート」では、「就職活動において、どのような悩みや不安、障害をかかえているか」「就職活動をするときのセールスポイントは何か」「人づき合いなど、自らの性質特長の自信の有無」「仕事や会社への関わり方をどう考えているか」などをたずねている。

他方、企業の人事担当者には、現場で若年者と接している体験からの見方を、「若年者のキャリア開発等に関する調査」で行い、バイトの若者、専門学校生の「自己意識」に対応する質問として、「自分から進んで努力するなど18項目にわたって」たずねている。

ここからみられるのは、これから詳しく述べるように、新しい「自己概念」をもった若者像である。それは、「ニューアルバイター」「ニュー仕事予備軍」であり、企業からみた仕事も遊びもの「ニュー仕事人」といえるようだ。

まず、ニューアルバイターの名にふさわしい学生生徒などの「自己概念」についてみることにしよう。それから、「自分自身」についてを並べてみよう。

079-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION