表2-13でみてみよう。
そこで最も多いのは、「面接場面で自分をどのように売り込んだらよいかわからない」で44%にものぼる。以下、「自分の知識や技術について自信がない」人が38%、「希望している仕事が自分に合っているかがわからない」人が35%、「自分にどんな仕事が向いているかがわからない」人が27%と続いている。面接時での自分の売り込み方や知識・技術への自信のなさといった不安を、企業社会の実際を知らない、勉学途上の若い専門学校生が抱くことは当然であろうが、いわゆる「適性や適職」への不安を6割近くの人がこの段階で抱いていることは、重要な問題といえよう。専門学校への進学を決める段階での考慮不足や指導不足の故か、進学後の変化によるものなのか、今後検討されるべき課題である。
性別との関連でこの問題をみれば、男性の悩みや不安の合計が185%であるのに対して、女性の合計は225%であり、女性の方が男性より多くの悩みや不安を持っているといえる。特に、女性では「面接場面で自分をどのように売り込んだらよいかわからない」「自分の知識や技術について自信がない」「希望している仕事が自分に合っているかがわからない」人の割合が高くなっている。
専門分野との関連で特徴をみると、栄養・調理系では「希望している仕事が自分に合っているかがわからない」「就職活動の仕方がよくわからない」人の割合が高く、社会福祉系においては「希望している仕事が自分に合っているかがわからない」「自分の専攻が活かせる求人が少ない」人の割合が高い。服飾系では「面接場面で自分をどのように売り込んだらよいかわからない」人