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という人はそれぞれ3%と非常に少ないのが目につく。

「専門が直接的に活かせる求人がない」というある種の極限状態にあっても、多くの専門学校生が「仕事の面白さや活かせるまで時期を待つ」という選択行動をとるということは、飢えという社会不安がない生活水準にまで日本が発展したことの反映であろう。

性別の差異を拾ってみると、男性では「将来性の大きな業界の会社を選ぶ」人の割合が高いのに対して、女性では「勉強したことが活かせる会社が見つかるまで、フリーターやアルバイターをする」人の割合が高くなっている。女性より男性の方がやや現実的な面を持っているということであろう。

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さらに、専門分野との関連で特徴をとらえてみよう。まず、土木建築系では「将来性の大きな業界の会社を選ぶ」人の割合が高く、社会福祉系では「勉強したことが活かせる会社が見つかるまで、フリーターやアルバイターをする」人の割合が高い。服飾系にあっては「仕事の面白そうな会社を選ぶ」人の割合が高い。簿記・会計系では、「賃金や労働時間といった労働条件の少しでも良い会社を選ぶ」や「自宅から通える会社を選ぶ」人の割合が高くなっており、専門分野による違いがよく反映されている。

 

2.就職活動への取り組み

(1)就職活動での悩み、不安等

就職活動において、どのような悩みや不安を持っているのだろうか。その辺の事情を図

 

 

 

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