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26%と続いている。これをみると、6割強の人が『いわゆる独立・自営』を目指しており、組織の一員としての就労を希望していないことがわかる。その一方で、「官公庁や企業に就職したい」人も4人に1人いるけれども、少数派である。

性別との関連でとらえると、「いずれ自分で店を持ったり、商売や事業を始めたい」人の割合が男性で高くなっている。男性の方が独立志向が強いようである。

専門分野との関連で特徴をみると、栄養・調理系、服飾系では「いずれ自分で店を持ったり、商売や事業を始めたい」人の割合が高く、デザイン・美術系、マスコミ系では「会社や組織に拘束されないフリーな立場で仕事をしたい」人の割合が高い。また社会福祉系、簿記・会計系では「官公庁や企業に就職したい」人の割合が高くなっており、それぞれの専門分野の違いによる特徴をよく反映しているといえよう。また、土木建築系では「いずれ自分で店を持ったり、商売や事業を始めたい」人の割合も高いが、同時に「いずれは家業を継ぎたい」人の割合も高いのが際だった特徴である。

 

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(3)専門分野以外の求人しか無い時の選択

就職先として、今勉強している学科とは関係のない求人しか残っていないとした時、どのような規準で会社を選択するかを、図表2-12で把握しておこう。それによると、「仕事の面白そうな会社を選ぶ」人が52%と最も多く、以下、「賃金や労働時間といった労働条件の少しでも良い会社を選ぶ」人が32%、「勉強したことが活かせる会社が見つかるまで、フリーターやアルバイターをする」人が31%と続いている。一方、企業規模や会社の知名度といった規準で会社を選ぶ

 

 

 

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