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しないのでこのような結果になったと思われる。

「教師」「就職部や進路指導室の担当者」といった在学生に身近な相談相手では、当然学生アルバイターの回答が多い(男子よりも女子で)が、10〜20%ほどで高い割合ではない。これに対し、フリーアルバイターでは「職場の仲間」と「地域の知り合い」を多く答えているが、これらも10〜20%ほどである。

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「家族・親戚」は、学生アルバイターで57%、フリーアルバイターで43%とやや学生アルバイターで多いが、これは女子学生の回答による差である。また、女子は学生アルバイターもフリーアルバイターも「学校の先輩・友人」を男子よりも多くあげている。

「インターネット・パソコン通信など情報ネットワークの仲間」を項目として入れたのは、若者世代の新たな人的ネットワークとしてどの程度意味を持つようになっているかを確かめるねらいからであったが、結果は男子学生の3%があげたのみで、他はきわめて少なかった。

「特にいない」と相談相手をあげない回答は先述のようにフリーアルバイターで多いのだが、学生アルバイターでも男子は11%があげているので、これは男子の特徴ということができよう。男子よりも女子の方がより多くの数の相談相手を答えているのは、就職や進路を巡る現代日本社会のジェンダー状況を表す結果とみることができる。

 

第4節 仕事と生活意識

 

「日頃思っていること」を以下の12の意見について、「はい」か「いいえ」で答えてもらった。この質問のねらいは、仕事や家族関係を中心に、若者たちがいかなる考えを持っているかを探る

 

 

 

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