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どのくらいの期間そのアルバイトを続けるかは、そのアルバイトで得られる収入への依存度、労働時間や仕事内容などの条件、によって異なってくるだろう。こうした観点から、希望する職種によって期間に違いがあるかをみると、あまり明確ではないが、「医療・福祉職」で長く続けたいが多く、「一般作業職」ではできるだけ短くが多い。さらに、アルバイトをする理由として「生活費・家賃」「学資」のためとする者ほど長く続けたいと考え、「旅行・レジャーの費用」「ひまだから」とする者でできるだけ短くが多い、これは当然であろう。ちなみに、高校生では「短期で」が30%となっていた。

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3. アルバイトをする理由

「アルバイトをさがしているのはどのような理由からですか」と以下の12項目を挙げて尋ねた。複数回答で、平均して3項目の回答があった。これらの理由がいくつかのカテゴリーに分けられるからである。つまり、1〜4はアルバイト収入の使途に関わり、5と6は職業への準備、7と9・10・11は定職をあえて求めないという項目で、8と12はやや異質である。

 

1 家賃や生活費を得るため

2 衣装など身の回りのものを買うため

3 学資を得るため

4 旅行やレジャーの費用を得るため

5 社会的な経験をつむため

6 将来の仕事につながるので

7 自分のやりたいことをさがすため

8 正社員になりたいが就職先がないため

9 他にやりたいことがあるので

10 定職だと会社に拘束されるから

11 アルバイトの方が時間的に融通がきくから

12 ひまだから

 

これらは、学生アルバイターであるかフリーアルバイターであるかによって選びやすい項目が分かれているので、図表1-8の結果になるのは無理からぬところである。学生アルバイターとフリーアルバイターでどちらがその項目を多く挙げているかをみてゆく。

 

 

 

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