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興味深い。具体的には「お金のありがたみがわかる」「人間関係が拡がる」「人との接し方が上手になる」「学校では習えない知識や技術が身につく」などをプラス効果としている。他方、アメリカの高校生は、「責任感が強くなる」「人との接し方が上手になる」「お金のありがたみがわかる」をトップにして、「働くことの大切さがわかる」「時間や約束を守るようになる」という効果を挙げている。

 

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このように、日米の高校生の期待するアルバイト効果に共通するものは、伝統的な勤労観の形成に役立つ(働くことの大切さがわかる、お金のありがたみがわかる)ことである。

両国間で異なっているのは、まず、日本では「社会勉強になる」を、アメリカでは「責任感が強くなる」を、その第1位に挙げていることである。第二に、アメリカの高校生は、前述の伝統的な勤労観の形成に役立つもの以外では、人との接し方が上手になる、時間や約束を守るように

 

 

 

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