日本財団 図書館


うだからです。かといって、将来人の命を預るのに、本や模型のみで医学を学ことは不可能だと思います。私は自分が亡くなっても役にたつならいいのかなと思い、献体の事を家族に相談してみたのですが、反対されました。沖縄県内の献体だけでは、実習用のご遺体を確保できないので、他大学の協力を得ているとのことですが、医学を学ぶ上では、県や国などで境であるべきではないと思いますので、それは仕方のないことだと思います。どんな問題もそうだと思うのですが、何がいいとか割り切って考えられないので、本当に難しいです。

でも、少なくとも、私は解剖させて頂くことができて、とても良かったと思います。ただ、自分が勉強不足だったことが、ご遺体や、そのご家族、指導して下さった先生方に対し、申し訳なさで、悔やまれてなりません。これからゆっくりとそれが補えるように、もう一度勉強し直したいと思っています。そして、これから医師になったときも、この解剖の時に抱いた思いを忘れずに励んでいきたいと思います。

 

解剖学実習を終えて

 

大平 麻記子

私が解剖学実習をやり終えたと実感したのは、御遺体を納棺した時でした。

それまでは、不安と緊張の連続でした。実習は学ぶべき事が非常に多く、実習書通りに

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION