ら一体どうなるだろう、きっと辛いのは自分だろうとも思いました。
解剖学を終えた今、振り返ると学んだことは、感謝の気持ちや目的意識を持つこと、常に初心の気持ちを忘れないこと、人体の仕組みの複雑さに驚嘆したことなど沢山あります。
半年余りの間、解剖学実習室で人体解剖を学ぶ機会を与えて下さったご献体、ご遺族の方々に深く感謝いたします。医師を目指す私にとって非常に有り難い勉強の場であり、又、心を作る場でもありました。これから立派な医師となれるよう頑張ることでご期待に答えたいと思います。
最後になりましたが、ご献体いただいた故人に対し心よりご冥福をお祈りいたします。
解剖実習の教え
平出 敦夫
「皆さん、静かにして下さい。黙祷します」厳粛な雰囲気の中、このような教官の一声と共に解剖実習は幕を開けました。二十数体のシーツにくるまれたご遺体を前にし、黙祷を終えると、僕の中で数日前から続いていた興奮と緊張、期待と不安は正に爆発寸前の域に達していました。この言い表し難い気持ちは今まであまりにも無縁であった「死」というものに向き合えるのだろうか、献体をして下さった方々の御厚意に応えられるような勉強ができるだろうか、実習を通して「一人前の