ぼ三ヶ月間解剖実習を行ってきて先ず思ったことはやはり、何事もなく無事に終了することができて本当に良かったということです。それと同時に私達が誤まった方向に行かないように常に見守って下さった先生方、そして何より私達の勉学の為に献体してくださった方々に対する感謝の思いでいっぱいになりました。
最近海外では解剖実習を廃止してその意義に対して否定的な見解を発表していました。記事によると実習を行うことによる意義が認められない理由として、学生の試験の点数にあまり相違がないことや学生の未熟な知識では参考書のように明確な標本を探究できないことなどが挙げられていました。全く医学を勉強したことのない人から見れば正論と思えるのかもじれませんが、医学を志ざす者にとってこの意見は全く見当違いとも言うべきものと思います。実習することの意義は参考書そのままの図を見ることではないし、ましてや試験の点数を取ることなどでは決してないはずです。確かに私達の知識は浅薄であり実習を進めるにあたって困難を極めたことも多々ありました。しかし、直接ご遺体に接して自分自身の手で苦労して行うことによって何よりも得がたい大切な生きた知識が脳に奥深く刻み込まれていくというこの貴重な機会に出会えたことは本当に感謝すべきことであると私は実感しました。解剖実習は確かに体力的にも精神的にも相当な負担がかかりました。しかしこのぐらいの苦労を回避して将来立派な医師となれるのかは疑問です。極言す