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病気や障害、また、手術をした場合にも献体はできるか

●解剖学実習は、解剖学の教授または助教授の指導のもとに行われますので生前の病気や手術のあとなどがあっても、「正常」なものと比較することによって、良い学習ができることもあります。(この点について、なおご心配な方は、具体的に団体または大学とご相談なさるようおすすめします。)

また、正常解剖には眼球や腎臓などの臓器が揃ったご遺体がより望ましいのですが、アイバンクなどへの登録も同時に希望される場合は、同時登録を受ける所も受けない所もありますので、団体または大学にお問い合わせ下さい。

 

会員証(献体登録証)

●入会申込書(献体登録申込書)を提出しますと、会員証(献体登録証)がもらえます。その会員証には、献体先大学名と死亡時の連絡方法などが書かれていますので、大切に保存しておき、家族や身近な方々にもよく知らせておくことが必要です。旅行の時などには、不慮の事故にそなえて、会員証を身につけておくことも大切なことです。但し、旅先で亡くなられた場合には登録されている大学ではなく、最寄りの大学に献体する傾向になっておりますので、その点をご考慮下さい。

 

献体の実行

●献体登録者(会員)が死亡された時、ご遺族あるいは身近な方は、会員証に書かれた連絡先(献体登録大学)へ、できるだけ早く電話して下さい。休日でも時間外でも結構です。その際、告別式の日取り、その他のご遺族側の予定、希望なども含めて、ご遺体の引取りの日時や手順を大学側と相談して下さい。

 

 

 

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