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通夜・告別式を済ませてからでよいか

●通夜・告別式など、通常の葬儀を行うことは、献体するうえで、少しも障害とはなりません。通常、葬儀のあと、ご遺体は出棺して火葬場に向かうことになりますが、献体される場合は、火葬場でなく、大学に運ばれる点が違うだけです。また、献体の場合は、次のページに述べられているような理由で、ご遺骨が戻るまでに時間がかかります。それまでの間、遺髪や遺爪をおまつりになりたい方は、あらかじめ大学にご相談下さい。

●ご遺体の移送費と火葬費は、大学で負担いたします。

 

遺骨返還の時期と方法

●献体されたのち、ご遺骨がご遺族に返還されるまでの期間は、大学によって差がありますが、普通は1〜2年、長い場合は3年以上かかることもあります。これは、次のような理由によるものです。

?防腐処理等の解剖準備期間として3〜6か月ぐらいが必要です。

?実際の解剖学実習期間として通常3〜7か月ぐらいを必要とします。

?実習は大学ごとに決められた時間割によって行われるために、その年の実習に間に合わない時には翌年の実習まで保管されることになります。

?献体登録者が同時期に多く亡くなられた場合など、保管遺体数の増加が見られる場合。

●解剖学実習終了後、ご遺体は一体ごとに大学側で丁重に火葬し、ご遺骨をご遺族にお返しいたします。

なお、いずれの大学でも、献体された方々のために、大学の公式行事として毎年慰霊祭が行われています。

 

 

 

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