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FPICセミナー

子どもがいる夫婦のための離婚セミナー

 

FPICでは,三菱財団の援助により,子どもがいて離婚を考えている夫婦や離婚後子どものことで悩んでいる夫婦を対象に「FPIC連続セミナー」と「FPIC面接交渉セミナー」を開講しました。連続セミナーの第1回には100名以上の参加希望があり,離婚に際して,夫婦が子どものことでどれほど心をいためているかよくわかりました。今後も,問題解決のために実践的に役立つセミナーを継続実施する予定です。

 

第2回FPIC連続セミナー

 

子供がいる夫婦の離婚

-別れたあとを賢く生きるために-

 

1月21日(土)離婚に伴って起こる問題は?

-離婚のしくみ,離婚前後の心とからだ,子どものことなど-

1月28日(土)離婚後の親子の生活基盤は?

-経済的自立,養育費,公的援助など-

2月4日(土)離婚後の親子の関係は?

-ひとり親と子どもの心,離れて暮らす親との交流など-

時間:いずれも午後2〜4時。参加費:無料。

 

このセミナーは,やむをえない選択としての離婚が,できるだけ子どもの心を傷つけず,親自身にも新しい生き方の出発点になるように援助する離婚準備講座であり,また,離婚後,子どもとの関係に悩んでいる親のための親子関係援助講座でもあります。

 

FPIC面接交渉セミナー

 

離婚後の親子関係を考える

 

次回は平成7年2月に実施予定です。

 

両親像は,子どもの成長にとって親が考えている以上に大切な栄養素です。このセミナーは,夫婦の別れが親子の別れにならないように,実際に面接に立ち会ったり引き会わせたりすることによって,離婚後子どもと別れて暮らしている親と子の交流を援助する「面接交渉援助事業」と連動しながら実施していきます。

面接交渉がうまくいっていない親,子どもに会わせてもらえない親,会わせたくない親,そして,別れて暮らす親が子どもに関心をもってくれないことに悩んでいる親などのために,離婚後の親子関係を上手に築くためのノウハウをグループワークのなかで学びます。

 

第1回FIPC連続セミナーを実施して

 

第1回連続セミナーは,申込者のほとんどが参加し,毎回の目減りが少ないのが印象的でした。圧倒的多数が女性で男性はちらほらといったところでしたが,ほとんどが自分の問題で参加しており,真剣で,具体的な質問が出されました。アンケートにも8割以上の参加者から回答があり,過半数が,引き続き「面接交渉セミナー」への参加を希望していました。

アンケート回答者の年齢プロフィールは,30歳代が最も多く,次いで40歳代,20歳代の順でした。子どもについては,年齢分布で6歳児までが全体の3割,12歳児までとると半数近い4.5割になりました。小学生以下の子どもを抱えて離婚に直面している30歳,40歳代の申込みが多いことがわかります。一世帯の子ども数は,一人っ子が約4割,二人が5割,残り1割が三人でした。一人っ子は2:1の割合で男子が多いのが目につきました。全体でも男子が女子より十数名上回りました。

参加者は,混乱している感情を整理し,子どもの気持ちを大切にしながら,冷静に離婚および離婚後の生活に対処したい,そのために,何ができ,どうすればよいかを具体的に知りたいと思って参加していました。

第1シリーズを終え,主催者は,参加者の反応からセミナーの意義と必要性を再認識させられました。内容の一層の充実を図りながら,今後も引き続き実施していきたいと考えています。

 

 

 

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